世界一周旅行記世界一周バイク旅行記

アルデンチン、 でっかい魚が一杯!!カラファテ・バリローチェ編

2007年5月10日〜

さて、今回は釣りの話題である

興味のない人はつまらないかも知れないけど、まあ流しそうめんのように流して見て欲しい。

カラファテには12日間滞在していたのであるが、そのうち10日間は毎日釣りをしに行っていた。
あまりに毎日行くので 宿の人に呆れられた程である(笑)

とにかく日本では『大物』と呼ばれる型のマスが簡単に釣れるのである。
そんな滅多に無いチャンスで気の済むまで釣りしないと絶対後悔する。

カラファテは本当は大規模な氷河や トレッキングが有名なのであるが、
オレにとってはそんなことはどうでも良かった。
そんな物見ている場合ではない!! (結局行ったけど)

オレはLago argentinaとLago locaという2つの湖によく行っていたが、
ここに行けば40cmから50cm位のマスを毎回2、3匹は持って帰っていた。

オレはルアーは専門では無いので、ポイントがイマイチ掴めなかったり、
合わせのタイミングが早かったりと、 3回掛かって1回はバラすのであまり釣れなかった方だろうが、
アタリはあった。それほど、ここのマスはスレていない!


毎日ニジマスは釣れるのであるが、実はオレの狙いはそれではなかった。



それはレイクトラウトと いう、日本では中禅寺湖にしか生息していないのであるが、
これがまた馬鹿でかくなるヤツで、宿には島藤さんの奥さんが釣った 98cmの写真が貼ってある。

今のままでも かなり贅沢かも知れないし、そのサイズは実際ほとんど釣れないのである。

が、やはり、一度その写真を見てしまったからには 釣り師としてそのサイズを求めずにはいられない。




そして フジ旅館に来て10日経った時だろうか。

この日もいつものの様にLago locaに釣りに行ったのであるが 、
風が全くなく水が澄んでいるからか ,日中は全くアタリが無かった。

日が暮れ掛かった夕方、横からルアーを追っ掛けて来る影 が見え、
その瞬間サオ先が引き込まれ45cmのレイクトラウトを釣り上げる。 。

次いで50cmのニジマスが掛かるが、 豪快なジャンプ一発でバラす。


チキショー という感じであるがめげずに投げるとまた間伐入れずにアタリ。

アタリが続く。どうやら夕マズメ(魚が餌を食う時間帯) に入ったらしい。

それにしても、掛かった魚がなんかやたら重い。根掛かりしたまま引きずられている様な感触だ。

何かおかしいと思いつつ、ようやく水面に浮いて来た魚体。

『ぼォくオォぉッッッ!!!!!』

なんと、魚が暴れて水面に出る波紋が全然大きい。

でかい!!

大物が掛かって焦り 、気持ちを沈めようと慎重に寄せようとするが、マジで心臓バクバクである。

オレが釣り が好きなのは、まさしくこの瞬間なのであるが、冷静でいるのはかなり難しい。

魚は、運良くこっちの思惑通りに上がって来てくれたのであるが、問題は、
寄った魚をどうやって岸まで上げるかである。玉網なんぞ持っていなかったし、
竿だけの力で強引で無理に上げようとすると間違いなく糸が切れる。

何しろ、今迄のサイズと桁が違う。

しかしいつまでもラチが空かないのでできる限り竿で近くまで寄せ、後は魚が暴れなくなったのを確認して、
湖の中に入って魚を腕で掴んで思いっきり岸まで投げた(笑 )
世界一周バイク旅行記 アルデンチン カラファテ バリローチェ 釣り編
上がって来たのは、
82cm、3、8kgのレイクトラウト。


嬉しさのあまり、 思わずオレは叫んだ(爆) !!

しかし、これはマスというより鮭だろと思うようなサイズだ。

大体、ウチの近くの東京でさえ、海、川含めてこのサイズと同型で釣れる魚は
コイ、ソウギョ、レンギョ、アオウオ、ボラ、スズキ位なものだ(あ、意外にいるわ笑) 。
しかも一部を除いて80cm以上は稀だ。

しばらく興奮して眺めていたが、暗くなってきて、来たのでさっさと帰り支度をしてバイクに向かう。

当然袋などある筈も無いのでエラを掴んで持って行く。
バイクに持って行くまで20分程歩くので、メチャクチャ疲れた。

帰ってからは、宿の人は驚いて皆に写真を撮られたが、まあ、このサイズはそんなに釣れないからなあ。

夜は、もちろんそのレイクトラウトで刺身と鍋を11人にて全て完食した。


ちなみにこの時マスをさばいて 鍋の味付けをしてくれたのはノリさんという人なのであるが、
実はオレは ノリさんに会うのはココで3回目である。

とてもいい人なのだが かなり濃い人で(笑) この人は料理そして 食べる事が に命かけてるんじゃないかって位、
キッチンに行くといつもノリさんがいる。

長期滞在になると、イカ買って来て塩辛作ってみたりキムチ漬けたりしているのであるが、
いつも味噌を持ち歩いていて、50kgは軽く超えてるであろう バックパックの中身は殆ど食材だという。



彼がどれだけ料理や食べる事が好きかを物語るエピソードがある。


ノリさんは南米はチリから入国したらしいのであるが、チリは入国の際フルーツや、生ものの類等の
を持込む事に関してかなり厳しく取締られていて 、荷物などを細かく調べられたりされる

この時、ノリさんは何処で購入したのかあるいは, まさか自家製なのか荷物に何故か納豆を持っていて、検察官に
『 これは持込み禁止だ!!』
と言われる




ノリさんはキレた・・・!!





何故キレたのか、 また、納豆一つにキレる必要があったのか、 その話を聞いていたオレは全く理解できなかった。





しかし ...!!


ノリさんはキレ たのだ・・・!!




『納豆はフルーツじゃねえじゃねえかああああ!!』




彼は激怒して検察官にこう言った。

確かに納豆はフルーツではない。
それは正しい。

逆に納豆をフルーツと思う人間はいないと思うのであるが(笑)

とにかく、要するに食品の類は殆どダメなんだから 仕方ない。

勿論その抗議は認められなかった。
もう諦めるしかない。



しかし、ノリさんは、更にキレた!!!!!!




『うおおお、ふざけんな、
これは フルーツじゃねえええええ !!』





ノリさんの怒りは頂点に達し、何を思ったのか、手に握り締めている納豆を検察官の前で地面に叩きつけた。



地面にバラバラに飛び散る納豆・・・。




これを見た検察官が逆にキレた・・・!!


『なんだお前のその態度はああああ !!』

と、ノリさんの財布を とり上げて、財布の中に入っていた

200ドルを無理矢理没収
さ れたという。


ノリさんは, ふと懐しそうに、 あの頃を振り返りこう言う・・・。






『あんな国二度といかねー
ぜってーいかねーチリなんて国は
核でも落ちてなくなっちまえば
・・・・・○×□▲$&%!!!!!!!!!!』

(※以下不適切な表現が多すぎる為 略)







この時の話をウシュアイアの上野亭で般若の様な顔で話していたが、
それを聞いていたおしゃべり好きな上野亭のお母さんは
この時だけは何も言わずに、 ただ頷いていたのが印象的だった。





コメントのしようがない(笑)






さて、もうそろそろここを出発せねば!! 明日あたり出よう。 そう心に固く決めるオレであった。

と思っていたら、次の日朝起きて何気なく外を眺めていたら、なんと外の景色が真っ白!!

そう、昨日の晩雪が降ったのである。

なんでオレが移動しようとするといつもこうなのよ!

行こうと思えば行けるかも知れないがこっからの道はまたダートなので滑るのがイヤで、仕方なくもう一泊することにした。

つー訳でこの日は昼間にスーパーで牛肉を買って来て
皆でアルデンチン 流の焼肉
『アサード』をする事になった。

アサードとは、そのまま焼いただけでは固くてとても食えない様な肉を直火で
1時間以上 じっくり炙るモノで見ため的にも豪快!
アルデンチン人はこのアサードを休日によくやるそうだが、今回我々日本人もチャレンジしてみる事になった。

昼には雪もほぼ溶け庭を使って 炭に火を付ける所から始める。
がこれが予想以上に火が付かない。

周りに燃やす木なども無いので 仕方なく新聞紙でなか火を付けようと試みるが , 新聞紙じゃすぐ燃え尽きて全然駄目なのよ!!

思いの他大苦戦をし 、火を付けるだけで30分以上かかってしまった。そしてどうにか肉を台にのっけて焼き始めたのは良いが、
今度 は火力が強過ぎて肉が焦げちゃってるし !仕方なく水をかけて 対応(何やってんだか笑)

ちなみに料理に命を懸けてるノリさんはこの時、黙っている訳はなく、アルデンチン流の焼肉だと言っているのにも関わらず、
全ての肉をいつの間にかノリさんの好みの味付けにされていた(笑)

料理の事になるともはや他人の入る余地などない !!
(まー、結果的には美味しかったけど。)

慣れない作業だけに
大分時間が掛かってしまったが、皆で一つの事をする のは楽しかった。

なんとか焼き上がった肉は表面が多少真っ黒なものの、
信じられない位軟らかく噛みしめると肉汁が口の中で溢れる最高の焼き加減だった。

カラファテの最後の夜は、この上ない 良い思い出となった。




そして次の日、天気も快晴!

管理人でもあり同じライダーでもあるヨシさんと奥さんのゆうこさん、ノリさん、タカくんイイザカくんに見送られカラファテに来て13日目、
とうとう 次の目的地バリローチェへと向かうこととなったのである(結構長くいたわ笑)


とは言え、出発したのが外が寒くダラダラしてお昼過ぎになってしまった為、あまり距離を延せそうにない。

ちなみにこれから通る道はRUTA40と言う国道なのであるが、国道のクセに道が悪い事でライダー、チャリダー間では
有名 である。さらにその距離が800km以上と半端なく長いから溜まらない。

まず、カラファテを出て200kmほど離れた所にある街tres lagosまではアスファルトで快適であったが、そこからとうとうダートロードに入る。

と は言え、ダート自体は65km/h 出せる程度なのであるが、めちゃめちゃ厄介なのがパタゴニアの風が真横から強烈に吹いて来て、
バイクが斜めになるので面倒くさい。

道自体はジャリ道が殆どであり、 、車が通った後の轍を走っていれば特に問題は無いのだが、
強風が吹いて少しでもタイヤがジャリの部分にズレると簡単にバイクは滑る。 もう面倒くさいったらありゃしない!!

そのうち、夕方になり 正面に太陽が来た為まぶしくなって
一瞬前が見えなくなったと思ったら深くて硬い
土の轍に はまって思いっきりコケた!



低速だったからまだ良いが右足がバイクに挾まって抜け出せず、結構焦ったが何とか脱出。

冷汗かいてしまった。普段こんなことでビビったりしないが、
実はこの日、

6時間程走って1台も車とすれ違っていない
のであ る。

要するに地元の人も避けて通る道なのだ。最短で北に抜ける道の筈なのに誰もが300kmも迂回して回り道をする。

こんな所で大怪我したらいつ誰がオレを発見してくれるのか・・・そう考えたらぞっとした。

なかなか気の抜けない道ある。そこから先も同じ樣な轍が所どころあり、
気をつけながら走っていたらあまり距離を伸ばせず、Lago cardialという湖の草むら で野宿。

世界一周バイク旅行記 アルデンチン カラファテ バリローチェ 釣り編 R40

2日目の朝、道路標識に書いてある次の町までの距離を見て思った が、
よく考えたらウシュアイアでチャリダーのgoonai君に教えてもらった ガススタ のある町までガソリンがもたないのである。

大体RUTA40には町らしい町は殆どない。
こんな道を国道にすんじゃね ーーーーーーー !!

いつかアスファルトの道路になってくれる事をただただ祈るばかりである(10年くらいかかると思うが)



とりあえず、次の街(家2、3軒?)tamel aike まで行ってみてガソリンを持っている人にもらおうと思い走っていると、
後ろからトラックが来たので引き止めて聞いてみると

『 ガソリン?150km先まで行かないと無いぞ』

という答えだった。

それじゃバイク止まっちゃうじゃん!

すると続けて
『ココから70kmくらい行った所にでかい街があるからそこならガソリンある』
と言ってその方向を指さした。
そこは今朝 地図を見ていて行こうかどうか迷った所だ。

地図に飛行場のマークが付いていたので , 飛行場がある位なら少しは期待ができるかも知れないと思ったが、
確信が無かった為やめたのだ。

やっぱりそうだったのか。まあ、失敗したが仕方ない。


70km程距離的には戻る形になってしまったが、仕方無く行く事にする。

その町に行く道はRUTA40 に比べて比較的 ちゃんと舗装されており、1時間位で町まで辿り着いてしまった。

街自体はなかなか多きく、店もホテルもガススタもある、ちゃんとした街だった。始めからいっときゃよかった!
と思ったがもう、結果論でしかない。

気 を取り直して来た道を走り、RUTA40に戻って来た時には既に16:30になってしまったので
もうあまり先に進めそうにない。暗くなってからテントを張 るのは面倒なので 、
1時間程走った後明るい内に誰も住んでいない廃墟後に テントを張らせてもらい野宿。

それにしても風の音以外何の音もしない。

世界一周バイク旅行記 アルデンチン カラファテ バリローチェ 釣り編
3日目、Bajo calacolosの町でガソリン を給油。やっと安心して走る事ができると思ったら、
ここに来て山超えをしなくては行けない所が連続し、なかなか距離を稼げず。夕方までノロノロ運転だったが、
今日宿泊予定の街ペリトモレロ手前50kmでアスファルトの道になり 17:00には町に到着。3日振りにホテルに泊まろうかと思ったが、
1泊20ドルと思いの他高く、結局ガススタにて野宿 。

しかしここはちゃんとした町なので酒なども買え、3日振りにビールを飲んだ。ああ、うめー !



4日目、この日は『釣りの日』にしようと思いこの街にある湖 Lago buenos airesに行こうとして朝テントから出たら、
なんか無茶苦茶雲行きが怪しい。今にも雨が降りそうな感じだ。どうやら釣りどころでは無いらしい。

街を出て10km程で道はまたダートになり、ああまたか!と思うがもうこうなりゃヤケである。
しばらくガタガタ走っていると、予想どうり雨はシトシト降ってきた。

と言っても降ったり降らなかったりなのでまだ良いがどうやら天気は回復しそうにない。
130kmほど走ったRio mayoという小さな町でガソリン補給。

そしてここの街を出てそぐ道路はアスファルトに変わった。

そしてここで本当にダート道は終わったのである。


いやったああああアアアア ーーーー!!!!




と, 走りきった達成感に浸っていようと思ったが、浸ってたら雨が強く降ってきてずぶ濡れになり , 結局 すぐに走り出す。

するとRUTA20という国道と の合流点 の手前にいかにも良さげな川を発見!!
ソコソコの流れで水も澄んでるし、深みもあるしでオレがそこで止まらない訳は無かった。

何投か投げると1発カツンと当たるが掛かるまでに至らず。

20分位投げて 次のポイントに移動しようとしたら、更に雨は激しく降って来た。

仕方なく釣りをやめ『畜生、覚えてやがれ!!』と捨てゼリフを吐いて川を離れたのであった。



雨はどんどん強くなっていくが、雨雲のはるか向こうに晴れ間が見える。

とにかくそこを目指して行くしかない。
ずっと我慢して走っていたらいつの間にか雨雲を抜けて、夕方綺麗な夕日を見る事ができた。

 gobernador costaという街に入り、南米で初めてキャンプ場にて宿泊。

4日振りに熱いシャワーを浴びてとっても幸せな気分であった。



5日目、昨晩寝ている内にかなり雨が降った。
幸い屋根がある所にテントを張ったので問題は無かったが、朝、空はまだ厚い雲で覆われていた。

と りあえず出発。あと400km位でバリローチェに着くので一気に行ってしまおうとも思ったが、急ぐ理由が何もない。

着いたにしてもどうせ暗くなってだろう から手前で野宿でもいいや位の気持ちである。しかし、
バリローチェに近づくにつれ景色が目に見えて綺麗になっていく。

バリローチェは『南米のスイス』と呼ばれているが、ある旅行者が『 だったらスイスに行った方がイイじゃん』
といって否定していた。

しかし、それはこの景色を見てから言って欲しい!!『スイス』というのは例えなのだからわざわざ比較する必要は全くない。
オレは逆にこれを見てスイスに行きたくなった。

途中、雲の上も通過する所などもあったり、ジブリ映画に出てくる様 な景色を連想させる所があったりする。

本当に『素晴らしい』の一言に尽きる。

その素晴らしい所で夕方素晴らしい川を見つけてしまった!!

バリローチェ手前80km。

どうやら今日の走行は ここまでの様だ。

早速スプーンを流すとすぐに40cmの ブラウントラウトというマスを釣り上げ、夜はel foyolという 小さな村でテント泊。
ここから眺めた星空は オレが生まれて今まで見た中のどれよりも最高に美しかった。




6日目、とりあえずあと80kmしかないので昨日ガススタの兄ちゃ んが勧めていたマカルデイー湖に釣りをしに行った。
道路からは湖までは 御丁寧に歩いて行ける道がちゃんと作られていてかなり楽チン。
何箇所か移動してキャンプ場みたいな所で良さげな深みを発見!!

何投かしたら50cmオー バーのブラウントラウトが掛かるが、カカリが浅くバラす。チキショー!

しばらく釣りをした後休んでいると近くでバーベキューをしている人達に引き止められアサード(焼肉)を御馳走になる。
どうも近所の人みたいで休日なので家族で寛いでいるらしい。

息子さんは英語を話せるので1時間程焼肉を食べながら色々色々お喋りをし楽しい時間だった。

そして なんだかんだ夕方バリローチェに到着。
が、町に着いていきなり立ちゴケ3連チャンでバイクのアルミのサイドボックスのボルト折れる。まいった。

まあそれはそれとして計1200km走り切り、久しぶりにまともなメシを食べたのであった(自炊だけど)


疲れて 早目に寝ていたら、夜中同じ部屋の奴が騒いでいて起きてしまった。
今泊まっているホテルはドミトリー(外の旅行者と相部屋)なのであるが、
オレの他は男 2人と女1人 の アルデンチン人である 。
3人とも仲は良いのであるが、ふと今日気付いた事がある。

そのうちの2人はデキている!!

それだけなら別にどうという事はないのであるが、どうももう1人の男はその事を知らない。

知らない方の男が寝出したら2人とも1つのベットに入っていちゃつき始め た。

寝た方の男は起きる気配は全く無い。

オレはやかましいので『静かにしてくれ』 と言ったのであるが、
彼にとってはそんな事はお構いなしといった感じで、そのうちイヤラシイ音がし始めた。

ドミトリーでキスすんな!!!!


いや、キスくらいならいい。舌いれるくらいなら許そう。
私も大人である。

しかし、
あまりに激しくて周りの連中も全員
起きてしまっているのは容易に察知できた。

こいつら周りが寝られないのもお構いなしなのだろうか。

無神経にもほどがある。

が、こうなったらむしろその後の行方を最後まで見届けようと思ったが、
後は何事もなくただイチャイチャして終わった。

どうでもいい。一言言わせて欲しい。




ど うせやんなら中途半端で終わんじゃねえよおおおおお、、、、、、ばかあああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!




せっかくならお近づきのしるしに
最後までやって欲しいと願う私で ある。

結局うまく寝つけずいいかげんな時間まで寝られなかった。
それにしてもかなりうるさかった筈であるが もう一人の彼らの友人の男は最後まで
『一度として 』
起きる気配は全くなくでかいイビキをかいて寝ていた。

こいつの神経も違った意味で半端ない。

きっと彼はこの事を最後まで知らないでいるのであろう。


部屋はやかましいわバイクもちゃんとした駐車場は無くて気になるわ夜の消灯は早いわで、
なんだか窮屈になり 次の日ホテルを変える事にした。

昨日、何気 なく歩いていたら見つけたのであるが 、バイクもホテルの中に入れられネットもフリー、
そして1泊の値段も80円程だが安いので迷わず こっち に変える事にした。
更に、オレの部屋は3階だが今のところ誰もいないので貸しきり!
ラッキーである。

やっと落ちついて釣りに行く事ができる。

午後からは 町から15km離れたLago bgutierezという湖に40から45cmを3本上げるがどうやらここ ではこのサイズがアベレージらしい。

が、釣り具屋で見つけた写真は全て80cm以上!
そう、ここバリローチェはカラファテ以上に釣りのメッカなのである。
確実にそのサイズはこの付近の湖にいる。40cmが釣れても 大して驚かなくなってしまった。贅沢か?


次の日ブエノスで会った通称『釣り夫婦』という釣り名人のダンナさんに教えてもらった一押しの川に行く。
なんでもかなりでかいマスが釣れるという話で、街から40km程離れた場所に行く。


バスだと大抵ここまで行けないのであるが、そこがバイクの強みで『バイクで良かった』と時々思う瞬間だ。

川に下りてみると、なるほど、川幅は広く水深もありいかにもでかいマスが生息してそうな所である.


川に下りてルアーを投げてみると、25cmから35cmのマスが掛かりアタリも頻繁にあるので楽しいが、
一発50cmのブラウントラウトをバラした以外は 大型 の気配は無かった。おかしいなーと思って何ヶ所か移動。

岩 場を見つけてなんとなく流していると35cm位のマスを掛けるがジャンプでバラす。チキショーと思いつつ
再度ルアーを流すと立て続けにアタリがあり、 ここは魚がいるなあと思いつつ魚を掛けて リールを巻いていると、
掛かったマスが水面まで来て急にすごい勢いで走り出した。



激しく糸が出て行き、『ギイイヤアア!!!』という音と共に あっという間に糸がはるか沖まで 行ってしまった。

でけー!!!!

湖のマスと比較にならない位のスピードとパワー...!!!マスってこんなに引くのか!?

完全に面食らったオレであったが、5、6回の突込みに耐えて何とか近くまで寄せる事に成功。

そしてほっとして気が一瞬緩んだその時 ,マス が再度沖に向かって突進!

まだ余力があるのか!?と思ったその瞬間、竿がフッと軽くなった。

バラした ・・・。


しかし針はかなりガッチリ掛かっていた筈...切られたのかと思って糸を巻くとルアーはそのまま残っていた。
おかしいなーと思いチェックしてみると、なんとルアーの針が丸ごと無くなっていた。

ルアー用の針はかなり頑丈な筈なのであるがそれをぶった切っていくパワーにただただ驚くばかり。

そしてそのまま釣りは終了。ちなみにバラしたサイズは60cm位だった。

その日、逃した魚が目に焼きついてよく眠れなかったのは言うまでもない。



次の日 、朝早くから再度同じ川へ。もちろん昨日バラした場所である が、最初は全くアタリなし。


10投くらいして下流にルアーを流してみたとき 、いきなりサオ先が引きこまれて
すかさず合わせると沖でデカイ水しぶき!!

掛かった...!!


今度は昨日の様なミスはしない。
何しろ昨晩イメージトレーニングを何百回もした為抜かりはない(笑)

やはり5、6回は走られるが、今度はかなり落ちついてやり取りが出来た。


世界一周バイク旅行記 アルデンチン カラファテ バリローチェ 釣り編
58cmのレインボートラウト!!

湖のそれとは全く種類が違う様にすら見えた。もう、感激の一言!!写真を撮ってしばらく眺めてしまった。


が、 昼から他の場所で30cm位のマスを何匹か上げて、全く期待していなかった所で何となく投げてたら、
足元まで来たルアーを青い影が追って来て さっきよりでかいニジマスが目の前でジャンプして凄いスピードで走り始めた。

が、糸を出すのが一瞬遅かった為3号(5kg位までは上げられ る)の糸は為す 術もなく切れた。



もう、その場にヘタリ込んでしまった。油断している時に限ってでかい魚が掛かる。一種の釣りの法則みたいなものである。

そこそこ釣れたし、今日はもう帰ろう。
そう思った。





最後に一ヶ所だけ軽く流して帰る事にした 。
そこも今までまだ試した事が無かったのであるが、本当になんとなくだった。本当に何の期待もしてなかった。

が、ルアーを投げて3投した時、竿先がかすかに重くなり
軽く合わせると遙か沖でマスが水面が爆発したかのような水しぶきと共にジャンプ!!

さっきバラしたのより更にでけーーー!!!!
ガッチリとハリ掛かりさせる為 もう一度合わせた後、とにかく疲れるまでひたすら待った。

『ぎいいいィィィヤあァァァァァァァァーーー!!!! 』

と どこまでも糸は出て行く一方...暫くはひたすら耐えるしかなかった。

弱らせて近くに寄ったと思っても、次の瞬間には何事もなかったようにまた沖につっ走っていく。

気が遠くなる程長く感じる。

いったいどのくらいの時間が経ったんだろう。
もはや、それがわからないくらい、冷静さを失いながら沈黙の時間だけが経過してゆく。



が、根負けしたのは,、、、、、、、。




魚の方だった。


 
持っている力ををすべて出し切り疲れ切った魚は不満そうに少しずつ 寄って来て、
10分後に上がって来たのは

世界一周バイク旅行記 アルデンチン カラファテ バリローチェ 釣り編
69.5cm。4.5kgのブラウントラウト!


もう, 声が出ない。




帰って宿のオーナーのセニョーラにマスを持ち帰ったら、
『コレってsarmonサルモン(鮭)でしょ?え、turuchaトウルーチャ(マス)なの??こんなのいるのね!』
と言って驚いていたが、喜んでくれた。

後で焼いて 食べたら味はほぼ鮭!脂ののりが半端無かった! 寿司屋で出てくるトロサーモン並である!



次の日も64cmのブラウンを釣り上げ , その翌日計8日間いた『釣り天国』バリローチェを出発し、とうとうチリに向けて旅立った。

アルデンチンは 結局2ヶ月近くいっちゃったなあ。
ま、いいか。

そんな事考えながらチリ国境に向かうオレであった。















 



 

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